平成18年度4年セミナーの案内

使用テキスト候補
  1. Paul R. Halmos Introduction to Hilbert space and the theory of spectral multiplicity Chelsea Pub. Co. New York 1951(second edition 1957)
  2. ヒルベルト空間の基礎的な本です。 抽象的な内容ですが 大学によっては3年生の必修科目だったりしますので 解析を勉強する人には基本知識です。
  3. W.Feller; An Introduction to Probability Theory and Its Applications Vol $1$ John Wiley and Sons Inc 1968.
  4. 確率論の基礎的な本です。 大学院で確率論を専攻する人には ちょっと易し過ぎる気もします。 内容は具体的で面白いので 大学院に進学しない人にも充分読めます。
  5. G. G. Lorentz; Bernstein Polynomials. Chelsea Pub. Co. New York 1953(Second Edition 1986).
  6. 多項式の本です。 読んだことがないのでなんとも言えませんが 見た感じは易しそうです。 ただ これを読んで 大学院で何を専攻すればいいのかよく分かりません。 大学院に進学しない人向けでしょうか。
他に学生の方から特に読みたい本のリクエストがあれば 応じます。
セミナーとは
セミナーとは 当番になった学生が教科書を勉強しその内容を講義するものです。 先生の代わりをする と思っていただいて結構です。 私は出来の悪い生徒の役をします。 つまり なにかにつけ すぐに「それはどうしてですか」「どういう定理を使っ たのですか」「証明を教えて下さい」「その公式を使えるのはどういうときです か」「今の場合はその公式を使えるのですか」などと質問します。 担当者はそういういじわるな(?)質問にも答えられるよう 十分に勉強してきて下 さい。中途半端な理解ではいけません。
セミナーの進め方
セミナーの時間は今のところ 火曜日の午後を予定しています。 終了時間は特に定めず その日の担当者が担当した分を終えるまで続けます。

という形式で昨年度は行ったのですが この方法は担当者以外は ただただ終わ るのに付き合わされている という状態になってしまいがちです。それに 自分 の担当するところ以外は全く理解しない という人ばかりになってしまいます。 そこで 時間を固定してその時間になったら 自動的に次の人に代わる という 方法を考えています。これだと 自分がどの部分の担当になるか分からないので その前後も含めて勉強するでしょうし 確実に決まった時間に終了できますから デートの予定のある人にもOKです。

どちらの方法にするかは セミナー希望者と一緒に考えます。

プレセミナー
セミナーの前に 学生同士でプレセミナー(リハーサル)を行って 下さい。先生の目で友人の発表を見ることは 良い勉強にもなります。
就職について
就職に関しては できる限りの協力はしますが コネはありません。就職を希望する学生は 自力で就職先を決めて下さい。また それを理由にセミナーの勉強がおろそかにならないように注意して下さい。
注意点
私が研究室にいるときは いつでも訪ねてきて結構です。
が いつも研究室にいるとは限りません。

以上のことを 納得した上でセミナーを受講して下さい。 過去のゼミの記録 も参考にしてください。


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