定刻22時に離陸して1時間ではワインが出ただけで、食事にありついたのは2時間後だったから、結構腹が空いていたな。
機内のオーディオがイカれていて、映画も見られない状態だったが、関係なく、
昨夜の寝不足もあって、食べたらすぐ眠ってしまった。
飛行機は定刻から少し遅れて出発して、少し遅れて到着したが、それでも、飛行時間は1時間半ほどで、九州から東京へ行くより早いよ。
でも、国際線だから、朝食の機内食が出たので、これで3度目の朝食だ。
ミラノに着いたのは9時前だった。
乗客が少ないので、荷物もすぐ出てきたが、目印にと付けておいたキーホルダーはなくなっていた。
早速、両替を探すが、なんと、1ユーロ=143.9-148円で、非常にレートが悪い。
銀行ではなくて、両替屋だからなのだろうが、買いが144円で売りが120円とはひどすぎるぞ!
しかも、6.5%の手数料を取るので、50000円が327.20ユーロにしかならなかった。
気を取り直してバス停を目指す。
中央駅行きが2台並んでいて、前の方が空いているのでそちらに行くと、片道5.5ユーロの別の便だったので、後ろの4.5ユーロの方に行ったら、「次のに乗れ」と言われて、荷物入れを閉められてしまった。
仕方なく待っていると、バスの中で手を振っている人がいる。
誰かと思ったら、Kuoさんだった。
しかし、このバスには乗れない。
今思えば、荷物を持って乗れば乗れたのかもしれないが。
30分後、9時50分のバスに乗ったが、前のバスに乗っていても、ミラノでは11時5分発の電車になるので、これでも追いつくかもと思っていたら、10時50分にミラノ中央駅に着いた。
15分で切符が買えればKuoさんに追いつくはず!
切符売り場に並んでいたら、「ここは指定席売り場だから乗車券は自動販売機で買え」と言われたが、自動販売機の使い方が分からない。
しかし、乗車券売り場には長い列が出来ている。
長い列ができるということは待たせても文句はないだろうと自動販売機にチャレンジしてみた。
1等と2等とかよくわからない項目もあったし、現金払いのやり方が分からなくて、カード払いになってしまったが、なんとか乗車券が買えた。
この時点で時刻は11時10分。
あぁ、間に合わなかったかぁー。
次は、12時5分だから、駅構内の見物でもしようと思って、2階に上がってみると、“11時5分発の電車は遅れている”との表示があった。
その9番ホームに行ってみると、ぎゅうぎゅう詰めで、いかにも遅れた電車という感じ。
チャンス!と飛び乗ると、ほどなく列車は出発した。
ICは車体がボロい割りにスピードを出すので、とても速く感じる。
最初の駅に止まったのは40分後だし、これで路線を間違えていたら、大変な時間の無駄だ。
でも、まだ午前中なので、そんなに焦ってなかったな。
途中で検札に来たので、車掌に聞いたら、「2つ次がVeronaだ」と言ったので、ホッと一安心。
(実際は3つ先の駅だったのだが)
Veronaで降りて、どれに乗り換えるのかと、車掌に聞くと、「pay
extra」と言うので、「これはさっきのチケットじゃなくて、Verona-Trentoのチケットだ」と見せると、「これは普通券でこの電車はICだから、pay extra」と言われた。
つまり、“この電車”がTrento行きなわけだ。
こいつも定刻を遅れていたので、間に合ったわけだが、これで、無事、Trentoに着けた。
Trentoの駅で、「Hibino SAN」と呼ばれた。
Kuoさんだ!
やっぱり追いついていたんだ。
僕の予定では、ここからはタクシーでLevicoへ向かうつもりだったが、連れがいると思い通りにならないよ。
バスでLevicoに向かうことになってしまった。
Levicoのバス停は、以前見つけたスーパーマーケットのそばで、ここから歩くのはちょっとしんどいが仕方ない。
なんとかGrand Hotel Bellavistaに着いたのが15時過ぎ。
つまり、日本時間の22時すぎ。
やっぱり、出発から24時間以上経ってるよ。
部屋は間違いかと思うくらい広いツインで、湯船もある。
疲れたのか腹が減ったのか、めまいがするので、一応、家にTELしてから水と食物を買うために散歩にでた。
昨年と同じ道を通るのも芸がないので、違う道に入っていったら、また別のスーパーマーケットを見つけた。
まぁ置いてあるものは余り大差ないが、ついつい土産にと25ユーロも買い込んでしまった。
夕食は19:30からなので、部屋に戻って、タイマーをかけて一眠り。
が、ついついアラームを止めてしまって、再び目覚めたのは、21時過ぎだった。
慌てて食堂に行き、ようやく13時間振りの食事を食べた。
部屋に戻ると、風呂にも入らず、そのまま寝てしまった。
昨日は風呂に入ってないので、眠いが仕方なく起きた。
さすがにお湯を張る余裕はないので、シャワーだけだが、シャワーの水流が弱い!!
広い部屋でもすべて丸とはなかなかいかないものだ。
とにかく、シャワーを浴びて服を着替えて、朝食を食べに降りていった。
前回の経験では、朝食は抜いた方がいいかも、だったが、昨夜は食事してないばかりにめまいまでしたので、一応食べておく。
さて、ようやく、シンポジウムの始まり。
昨年と違って、少しずつ休憩時間をはさみながら進む。
休憩時間にジュースやコーヒーやケーキのサービスがあるところは前回と同じだ。
そうしてクッションが入れてあっても、延長してしまって、全体的に押し気味だ。
あぁそうそう、俺の発表は10/1の16:30からということになった、
まだまだ先だ。
昼食後に、SiSiさんが買い物に行こうというので一緒に出たが、途中で電話したりしているうちに時間がなくなって、戻ってきた。
午後のセッションに出て、その間に昨日の日記を書いて晩飯。
相変わらず塩辛く、量が多いぜ。
食後、腹ごなしに散歩してみたが、夜でちょっと怖い。
戻って、今日は湯をためて風呂に入った。
時間のせいか停電のせいだったのか、お湯はちゃんと出たのでよかった。
これで22時半だが、もうこれで今日は寝る。
朝食を食べて戻ってきて、洗濯と発表の準備をした。
Accardiの講演だけは聴いておいて、もう昼飯だ。
食後、湖の方へ散歩した。
1回はこれをやっておかないとね。
1人だけだが、この時期にも泳いでいる人がいたよ。
戻って、2コマ聴いてから、再び、買物に出かけた。
はるばるディスカウントストアまで行ったのに、月曜休みだったので、スーパーへ行った。
一昨日のところより少しずつ安いようだが、まぁ同じようなものだ。
子供用の玩具も変わり映えするものがないし、パスタもいまさらなので、水と紙パックワインを買った程度だが、結構時間は使ったな。
夕食は定時の19時30分に行くと混んでいると思って、一眠りして、20時30分過ぎに行ったら、案の定、空いていたが、ウェイターに「20時30分で終わりだ」と言われてしまった。
まぁ、食事をさせてはくれたのだけれど、申し訳ないので急いで食べたが、出てくるまでの間が持たなくて、ワインを飲んでしまったので、部屋に戻ってきたらそのまま寝てしまった。
今日は、午前中の3コマだけで、午後は遠足だ。
午前のEmèryの講演も興味があったし、朝食も食べて、朝からすべて参加した。
遠足は、Trentoの町へ行って、お城の見学だ。
ちゃんとガイドの人がついて説明してくれるが、英語がよく分からないし、ヨーロッパの歴史に疎いので、補間もきかない。
城を出ると、街へ行って、いろいろ説明をしてくれた後、17:30頃、教会で解散。
19時までに城のバス停へ自力で行けとのこと。
尾畑さんら日本人グループと歩いていてもよかったのだが、せっかく街に来たので、子供の土産を買いたくて、一人で街中を歩き回った。
本屋でかなり迷って、ようやく安いシール本を買ったが、商店街の中で、おもちゃ屋が見つけられない。
行きに見かけたはずだが…と迷っているうちに道が分からなくなってしまった。
すると、広い道に出た。
そこに大きなおもちゃ屋もあったが、19時半まではまだ時間があるが、一応、ゴールを見つけようと思って、バス通りを歩いていった。
すると、見知った人が座っているのが見えた。
声をかけると「19時まであと20分だ」と言うのでビックリ。
19時半集合と勘違いしてたよ。
先にゴールを見ておこうとしてよかった。
意外にも1人も遅れることなく集まって、無事遠足から帰ってきた。
朝からちゃんと出て、午前の休憩のときにEmèryに話しかけようと探していたら、写真を撮るという。
そういえば、昨年も4日目の午前に写真を撮ったんだったな。
写真後、Emèryと話をしたが、僕が思っていたようなことを考えていたわけではないようだった。
昼飯のときに、tATu風の女性数学者の隣に座ったので、緊張してしまったよ。
食後、部屋に戻って、原稿の最終確認。
最初の方だけ念入りに見て、最初さえうまくいければ、あとは勢いで何とかなるだろうという策戦。
時間の確認をかねて、一応、自分の前の人の分から出ておく。
さて、いよいよ発表。
前の人よりは聴衆が多いようなので一安心。
ゆっくり話すように気をつけながら、半分進んだところで時計を見たら、丁度半分時間が過ぎていた。
これで、丁度いいわけだが、なぜか焦ってしまって、英語がメロメロになってしまった。
早口になってしまうくせに何回も言い直すから、時間もかかる。
最後は時間をオーバーしてしまって、座長にストップをかけられてしまった。
まぁ、質問の時間を減らすために、少し時間オーバーするのは策戦通りなのだが。
Emèryの質問は、最初のうちはなんと言っているのか分からなかったが、途中でようやく分かったので、回答できた。
ひょっとして、2つの質問の2つ目だけに答えたのかもしれないが。
自分の講演後、すぐ消えるのも失礼かと思ったが、講演の反省でしょげているのもなんなので、部屋に戻った。
部屋に戻ってもすることもないので、土産を買いに外へ出てみた。
すると雨だ。
ずっと雨を恐れていたのに、なんとかもっていたのだが、ついに雨だ。
やむなく、また戻ってきた。
そうこうしているうちに全ての講演が終わる時間だ。
これなら、うろうろしていても、おかしくないだろうと、もう一度外に出てみた。
すると、雨があがっていたので、もう18時30分だが、ディスカウントストアに行ってみた。
ここは19時までのはずだが、閉まっていた。
というか、まだ開いているところを見ていないので、ずっと閉まっているのかもしれない。
仕方ないので、スーパーマーケットの方に行ってみた。
すると、ここも19時までなのに、すでに閉店。
もう一軒行ったが、そこも同じ。
どうもイタリアでは、閉店間際の客は受け入れないようだ。
結局、何も買物できなかった。
飲み水が切れたのもつらいが、明後日は帰国だから、土産を買うのが明日しかないぞ。
明日はKuoさんやSiSiさんやLeeさんの講演もあるし、厳しくなってきた。
ディスカウントストアへ行ってみると、ちゃんと開いていた。
見て回ると、確かに安い。
なんでもここで買ったほうがよかったな。
とりあえず水を買って、土産にワインやら菓子やらハムやらを買い込むと、かなりの量になった。
買っているときはカートなので重さを感じないが、袋に詰めると、もう重くて袋が破れそうだ。
しかし、これでも20ユーロだったのだから、この店は本当に安いよ。
ただ、持って帰るのは大変で、汗だくになった。
昼食後、SiSiさんとLeeさんと教会まで散歩。
これも歩きなれた道で、新鮮味はない。
戻っても、まだ時間があるので、家にTELして、土産の相談。
すると、バルサミコ3本とトマト漬け3つという注文だが、これは重そうだ。
午後のコーヒーブレークのときに、SiSiさんとスーパーに出かけて、子供の玩具を探してみた。
余りいいものもないが、SiSiさんが待っているので、適当に決めた。
それから、湖の方へ回って帰る。
本当はこのついでに安いディスカウントストアの方へバルサミコ等を買いに行きたかったのだが、言い出せなかった。
気の置けない人といてこうなのだから、我ながらあきれる。
ホテルに戻って間もなく、今日のセッションは終わり。
19時半の夕食まで、まだ1時間以上あるので、思い切って、もう一度ディスカウントショップまで行くことにした。
昨日はこれくらいの時間に行って、閉まっていたわけだが、今日は開いていた。
昨日は雨だから閉めたのだろうか、さすがイタリアだ。
言われたとおりバルサミコ*3とトマト漬け*3を買ったら、もう十分に重い。
ケチャップくらい買って行こうかと思ったが、とても無理だった。
部屋に戻って荷造りをしてみるが、もういっぱいいっぱいだ。
持ってきたものが少なかったので、調子に乗って買物しすぎたか。
カバンはもちろん、手荷物の方も重くて、これで移動するのは大変そうだ。
夕食の時間になったので、食堂へ行ったら、丁度テーブルが埋まっていて、誰もいない卓につくことになった。
今までは、各テーブルにいくつか席が空いているので、知っている人がいる卓を選んでついていたのだ。
案の定、僕の卓には後から来た人がつくが、どれも知らない若い人で、平気で早口で話すから困る。
というか、彼らが話しているのを聞いていても、英語なのかどうかすら分からないほどだ。
いくら英語が苦手といっても、たいてい何の話題を話しているかくらいは(キーワードは何回も登場するから)分かるので、後は常識で補間していたのだが、今日は何の話をしているのかすら全く分からなかった。
僕に気を遣って話しかけてくるときは、2回くらい聞き返すと段々分かる言葉に変わってくるのだが、これには本当にマイッタ。
今までの卓の取り方がうまく行き過ぎていたのだな。
これからは、他言語なまりの英語も理解できるようにならなければならないのだなぁ。
去年は、バスの出発に昼飯が間に合わなかったのだが、今回はSiSiさんらが言っておいたおかげで、12時半から食べ始めて、13時に食べ終えることができた。
バスはホテルを13:00に出発し、13時半ごろにはTrentoの駅に着いた。
チケットを買って、見ると、13:40発のVerona行き普通列車がちょうど出るところだ。
走って見にいったが、満員だ。
まぁ、イタリアの電車はいつもこんな感じだが、SiSiさんは一本遅らせると言うし、チケットには“1EXP
2classe”と書いてあるので次のECに乗ってもいいだろうし、この一番近いホームにいる電車がVerona行きなのかどうかもよく見ていないので、僕も見送ることにした。
次は、14:05発のローマ行きECなので、みんなこれに乗るのだ。
が、2番ホームまで重い荷物を運ぶのも結構しんどかった。
乗車して何とか座る席を見つけたが、途中、検札が来て、このチケットではICに乗れないと言われて、2.99ユーロの追徴をされた。
こんなことなら、13:40の普通に乗っておけばよかったよ。
15:02、Veronaに着いた。
荷物が重いので、階段を使わずに駅構外へ出ようと歩き回ったが見つからず、結局informationで聞くと、階段を下りないと出られないと言われたので、無駄に疲れただけだった。
駅を出て、すぐのところに空港行きのバスがいた。
乗ると、チケットは4.2ユーロ。
先ほどの追徴の3ユーロのせいで、細かいのが足りないので、50ユーロ紙幣を崩すことになった。
空港までは、たった20分で着いたので、これで4.2ユーロはちょっと高いな。
Verona空港に着いたのは、15:37でまだかなり時間がある。
しかし、小さな空港なので、端から端まで歩いても時間がつぶせない。
高額紙幣を崩してしまったので、気前がよくなって(?)子供用に玩具を買った。
こんな小さな空港でも国際線が飛んでいるのが、不思議なくらいだが、出国審査なんかも簡単なものだ。
搭乗口は、10番まであるが、すぐ隣に並んでいるので、バスセンターの雰囲気だ。
実際、飛行機まではバスで行くしかないので、ここはバス待合室と同じだな。
定刻より遅れて、18:30に飛行機に乗ったが、これがまたビックリするくらい小さい飛行機で、座席も横に3列しかない。
往路のパリ→ミラノも小さな飛行機だったが、それでも、3+3の6席並びだった。
それがこれは1+2の3列だ。
バスだって、2+2にはなっているだろう。
プロペラ機じゃなくてよかったと言うべきか。
飛ぶのが怖いくらいだが、無事に飛んで、やはり1時間半で20:00にはパリに着いた。
手荷物をカートに載せてうろついていると、ついこの前ここを歩いたのが思い出されて、一週間はあっという間だなとしみじみ感じた。
土産に本を一冊買うと、もう見るところもないので、搭乗口の方へ行った。
しかし、これは早計だった。
セキュリティの向こうでは、もうカートが使えないので、手荷物が重くて、歩き回れない。
仕方なく、2時間以上座って待っていた。
ようやく出発の時間になったので、そちらに行くと、尾畑さんがいた。
やはり、同じ便だったか。
飛行機は23:30に出発して、1時間半くらいで食事が出た。
Veronaからの小さな飛行機で軽食が出てたからよかったけど、昼飯を食ってからもう12時間も経ってる。
隣の席が、子供と赤ちゃんを連れたフランス婦人で、うるさいので、すぐに寝ることにした。
海外出張では、シンポジウムよりも何よりも、移動が一番ウェイトを占めるね。