今日の問題はよく意味がわからなかった。 (リス)
統計学でいう検定とは、簡単に言えば、 「ある変化が、偶然なのか、それとも偶然ではないのか」 を判断することです。 例えば、このコインがイカサマコインといえるかどうかを 検定するとします。 正しいコインだとすると、1000回投げれば500回くらい表が出そうですよね。 でも、表裏は偶然に決まるのだから、 例えば1000回投げて490回表が出たとしても、 これではイカサマコインとは思えません。 10回くらいの誤差なら正しいコインでも偶然起こりそうです。 でも、1000回投げて200回表が出たとしたらどうでしょう。 ちょっと表が少なすぎて偶然ではない、 つまりイカサマコインのような気がしますね。 490回ならセーフだが、200回ならアウト。 じゃあ、470回なら? 400回なら? 350回なら? \dots どこかにセーフとアウトの境目があるはずです。 同様に1000回投げて510回表が出たとしても イカサマコインとは思えませんが、 1000回投げて800回表が出たとしたら イカサマコインのような気がします。 これもどこかにセーフとアウトの境目があるはずです。 それを\( N(0,1) \)などを使って求めるのが、 今やっていることです。 「帰無仮説」とか「棄却域」とか専門用語に戸惑うかもしれませんが、 内容を理解して下さい。
片側検定なのか両側検定なのかがちょっとわかりませんでした。 (オートマックス)
「○○より大きくなったと言えるか」と言う質問は 大きくなる方にだけ興味があるということです。 例えば、このコインが表が出やすいイカサマコインといえるかどうかを 検定するとします。 正しいコインだとすると、1000回投げれば500回くらい表が出そうですよね。 でも、表裏は偶然に決まるのだから、 例えば1000回投げて510回表が出たとしても、 これでは表が出やすいとはいえません。 でも、どこかにセーフとアウトの境目があるはずです。 この考え方は上に書いたことと同じですね。 しかし、今の場合は「イカサマコインかどうか」ではなくて 「表が出やすいイカサマコインかどうか」を検定したいのですから、 1000回投げて490回表が出たときはもちろん、 それこそ200回しか表が出なかったとしても、 「表が出やすいイカサマコイン」ではありません。 前の場合は極端に大きな値でも極端に小さな値でも イカサマコインですが、 今の場合は極端に大きい値が出たときだけ イカサマコインと判断されるのです。 これが片側検定の考え方です。
最初の「帰無仮説を立てる」というところがわかりません。 (アイーン)
効果(変化)を期待して実験するのですから、 成り立って欲しくない方の帰無仮説は ズバリ、すべての問題において、 「(以前のままで)変化がない」 「(以前のままで)効果がない」 というものです。 それに対する対立仮説がどんなものかによって、 片側検定か両側検定かが決まります。
\fbox{1}の(2)の答えが44なのは、 私は43.9にしたと思いますが、この学校の点数で小数点まで点数が でた事があったので、整数にしませんでした。 点数は頂けないのでしょうか。 (99203)
△で、半分、点を与えました。
久しぶりに統計をやったので、以前の授業をまったく忘れていました。 (99213)
期末試験までに思い出しておいてください。
やっぱり後で習う方のテストの方が難しくなるんですか? (ピングー)
中間試験と同程度です。
理論的なって来て、面白いです。 (ななし)
この授業で数学の楽しさが伝われば嬉しいです。
先生はもしかして書道を習っていましたか? 黒板に大きく書いた「棄却」の字が書道を習っている人っぽかったです。 (マル)
子供の頃は習っていたけど、 ご存知の通り、あまり上手い字は書けません。
昔、おもちを年齢の数だけたべれば、その年は幸せに くらせると聞いたことがありますが、先生は知っていますか? もしそうだとすれば、年々、数が増えて、現在は食べきれません。 幸せになりたい私です。 (もちっ子)
年齢の数だけ食べるのは、節分の豆ではないですか? 年の数だけ餅を食べたら、ますます年寄りが 正月に亡くなってしまいますよね。
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