どうして約数の和がその数になるだけで, 『完全』数というのでしょうか。 大げさじゃないですか? ()
以前にこの欄でも数秘術の話題が出ていましたが, ギリシャ時代には数学に神秘的なものを感じていたので, 少しくらい大げさな言い方は却ってカワイイというもんでしょう。
メルセンヌ素数を見つけようとするなんて すごいカップルだと思った。 ()
そう言われれば確かに,カップルですることはいろいろあるのに, そこで敢えて数学っていうのは珍しいかもね。
偉人にも間違いはあるんだなあと思いました。 弘法にも筆の誤り!! 一般人からしてみると,こういうのは妙な親近感がわいて, 少しだけ嬉しかったりします。 (茶)
間違いは誰でもあるのですが, 偉人だと間違いすら伝えられるということです。 僕が間違えたくらいでは話題にもなりません。
間違っていたとはいえ,あんなメンドくさい計算をやった昔の人はすごいと思った。 ()
今はコンピュータで力ずくで計算しているので, こういう具体的な数字で得られる結果に有難味はないですが, 当時はこういう具体的な数値計算を, 総当りでなく理論的にしているからすごいのです。
メルセンヌ数やフェルマー数について, 先生は,本から得た知識が多少あるみたいなんですが, オススメの本があったら, 教えてください。 ()
シラバスに参考図書として挙げていますが, リチャード・クーラント&ハーバート・ロビンズ「数学とは何か」(岩波書店) は面白いです。 買うと高いので,図書館で探してみてください。
メルセンヌ素数とフェルマー素数は数学で何の役に立つんですか? (ニッポニウム)
メルセンヌ素数は完全数の役に立ち, フェルマー素数は正多角形の作図問題の役に立ちます。 講義でもそう説明しましたが,それでは足りないですか?
素数や完全数が何かに使われている事例とかはありますか? ()
素数なんてこの講義中でもしょっちゅう出てきますが, こんな質問をするということは,『何か』というのは 数学の中ではなくて実生活で,という意味でしょうか。 それに対して,何らかの事例を挙げることも可能ですが, 僕は,こういう質問に対しては,あえて「何もない」と答えることにしています。 実生活で役に立つかどうかを気にする発想は形而下的で, 数学というのは形而上学であるべきだと思うのです。 (実生活の)役に立たないなら勉強する必要はないという ケチくさい考え方ではなく, 面白いので勉強するという気持ちから勉強して欲しいものです。
フェルマーの最終定理とはどんな定理で,また証明されたのですか? (未亜)
フェルマーの最終定理とは,「3以上の自然数
n
について,
x
n
+y
n
=z
n
を満たす
x,y,z∈
N
は存在しない」というもので, 1995年にイギリスの数学者アンドリュー・ワイルズによって証明されました。
ポワンカレ予想を教えて下さい…。 (朱雀)
ポワンカレ予想とは,「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」 というもので, ロシア人の数学者グリゴリー・ペレルマンによって 証明されたということになっています。
数学ってどこの国が一番進んでいますか? ()
やはりアメリカでしょうね。 これはアメリカ人が数学の才能が最も高いということでは全然なくて, 数学のできる人が皆アメリカに移住してしまう為です。
中学生の頃に先生に「角の三等分はできない」と言われて 頑張ってやろうとしていたのがなつかしかった。 (まさはる)
できないと言われたのにやろうとするチャレンジ精神が若いねぇ。 奇完全数や双子素数やゴールドバッハの問題などは まだできていないのだから, 角の三等分よりはよっぽど挑戦する甲斐があると思います。
山がベストでしょうけど,海のほうに行けばそれなりに星空が広がってます。 天の川も見れました。ただ,流れ星はもしかしたら流星群だったのかもしれません。 (boune)
流星群は上に向かって流れる(正確に言うと天の一点から放射状に流れる)そうだけど, 君が見たのもそうでしたか?
私の友人は「自分はオタクやない!!」と言いはっていますが… ギャルゲーや恋シュミをやっている時点でオタクですよね? (廃人1号)
恋愛シミュレーションゲームを恋シュミと略す時点で君も相当だと思うけど, 前も書いたようにオタクとは深い知識を有する人のことなので, ただゲームするだけの人はオタクではなく,ゲーマーです。
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日比野雄嗣 hibinoy@cc.saga-u.ac.jp