※本文中の表現は書かれた年代・書かれた状況を考慮し、当時のまま掲載しています。
友人とゲームセンターへ行った。
そいつが,麻雀ゲームをはじめたので,見ていた。
なかなかよい配牌でいい感じ。
彼は順調に進めていったが,いいところで捨牌をミス。
「バカだなぁ」と一発ポカリ。
彼は「俺はこれを捨ててない」と言い訳をした。
次でまたミス。
「バカだなぁ」ともう一発ポカリ。
「俺は捨ててない」と言ってるところで,
急に画面が真っ黒になり,オープニングタイトルになった。
「あれっ」と思って下を見ると,100円玉が返却されていた。
ゲームをしているつもりで,デモを見ていただけなのだった。
僕は初めて入る食堂では,そこのオリジナルを選ぶようにしているが, たいていは店の名前のついた定食がオススメである。 例えば,「いろは」という名前の店なら「いろは定食」を頼むようにしている。
先日,近所に新しくできたラーメン屋に行ったら,
やはりそこの店の名前を冠したラーメンがあったのだが,
それが「明華ラーメン」というのだ。
うーん,なんと読むのか分からない。
結局,チャーシューメンを頼んでしまったのだが,
読みやすい名前を店につけることは大切なことだと思うぞ。
(追記)『メイカ』か普通じゃんって思う人もいるかもしれないので, 補足しておくと,この店の名前は『アスカ』だった。これを聞いてなおさら 読みやすい名前を店につけることは大切なことだぞと思った。
初めて入る食堂に行ったときのことだ。
その店は手書きのメニューが壁に貼ってある店だった。
僕の目は『にんにくの〆定食』に留まった。
『しめ定食』ってなんだ?シメサバ的な何かか?
さっそく,それを頼むことにした。
注文を取りにきた子に,「にんにくのしめ定食ください」と言うと,
「はっ?」と怪訝な表情。
こりゃヤバイ,『
「あのー,に・ん・に・く・のー・しめ定食を」
と言いなおすと,あっさり
「はい,『にんにくの芽』定食ですね」と言われた。
『芽』だけカタカナで書くかァ!?
せめて,『ニンニクのメ定食』と書いてくれよォー。
ある日,学食で食事をしていると,隣の学生たちの会話が聞こえてきた。
A:「ドイツ人の女ってさぁ,アソコの毛を剃ってるんだってよ」
B:「へぇー,なんで?」
A:「なんでも宗教の関係だって」
C:「日本人だってそうだろ」
一同:「えっ!!」
C:「今までの女,みんなそうだったよ」
一同(私を含む):「お前どんな女と付き合ってんだよー!」
ウチの隣の小学生の話。
彼女はピアノをやっているせいか,学校でパソコンを習ったら,
上達が早くて,今や,ブラインドタッチができるようになったのだそうだ。
これだけでも,時代の流れを感じてしまう話なのだが,
「そんなに早く打てるなら,チャットとかしたらいいんじゃないの」って言ったら,
「もうしてる」って言うから,ビックリ。(>o<)
パソコンの文字だったら,10歳だってわからないよねぇ。
で,どこに出没しているか聞いたら,
「ポルノの会員サイト」
って言うから,二度ビックリ。(・o・)
実は「ポルノグラフィティのファンクラブサイト」だったのだけどね。 このバンドのおかげで,今時の人は『ポルノ』という単語にもう淫靡さを感じないのかもしれないな。
この前電車に乗ってたら,
ローライズのジーンズを穿いた若い女の子が乗ってきた。
で,半ケツ状態でパンツ(パンティーというべき?)が少し見えてた。
そういう格好のときは見られてもいいようなパンツを穿いていると聞いてたが,
なんとそのとき見えたのは,ゴムの伸び切ったよれよれのパンツだったのだ。
連れは同年代の女の子だったから,パンツにまで気を遣わなかったのだな。
リアルなパンツに余計にドキドキしてしまった…。
2年生の学生と話していたときのこと。
初めて選挙に行ったのだが,初めてのことだったので,
最高裁裁判官と同じで,入れたくない人に投票するのだと間違えて,
共産党に投票してしまったと悔やんでいた。
そこで,僕が
「俺は入れたい人に投票するのだ,と知っていたけど,共産党に入れたよ」
と言うと,
「えーっ,先生,右翼ぅ!!」
と言った。
最近の人は,右も左も分からないのだ。
センター試験の試験監督をしていて思い出したので, 受験勉強をしていた頃のネタをひとつ。
ある英語の長文問題を解いていたときのことだ。
その文章は,fireflyについての文章で,
夏の夜に現れる火といえば,ヒトダマ!!と思って, 読み進めていくと
そう,
fireflyは蛍なのでした。
英文読解の問題では知らない単語を前後から類推して考えるのはよくすることだが, 僕が生まれ育った町は,川が汚いことで有名な町だったので, 蛍が夜ついてくるなんていう状況は,想像も出来なかったのだ。 (もちろん,人霊に追いかけられるなんていう経験もないけど)
何年か前の正月のことだ。
恩師の家へ年始の挨拶に行くとき,
外国人研究者のL氏を僕が車で迎えに行くことになった。
Lさんとはあまり面識もなかったのだが,
二言三言交わすだけで僕が英語が得意でないことに気づいたのだろう,
ゆっくりとわかりやすく話してくれた。
そして,彼が言った。
``ドゥー,ユゥー,りーヴ…"
まさに今,恩師の家へ向けて出発しようとしているときだ。
次の単語は「for」に違いない! 中学で習ったぞ。
「leave for ~ = ~へ向けて出発する」だ!
と思った瞬間,彼は``…ウィず"と言った。
こうなると,もういけない。「with」の後に何と言ったか聞いていられない。
しばらく考えて,``pardon?"と言ってみた。
すると,再び,彼はゆっくりと
``ドゥー,ユゥー,りーヴ,ウィず,ヤァ,ふぁ%Å$&"
と言った。さて,彼はなんと言ったのでしょう。
正解は
"Do you live with your family?"
であった。
LEAVEではなくてLIVEだったわけね。
ゆっくり発音してもらうとこんな弊害もある,というお話でした。(^^;;
英語の能力と英会話の能力って全然違うんだよね。 よく,「英会話は度胸で!」って言う人がいるけど,アレは本当だ。
四軒家忍著『「超」英会話』(明日香出版社)を読んだとき,我が意を得たり!って思った。 その本で僕が一番印象に残ったフレーズを紹介しよう。
乳脂肪分が固まることや紅茶の成分が沈殿する場合がありますが,品質には問題ありません。を英会話訳するとどうなるか,という問題。
この下を読む前に,少し考えてみてください。
さて,この本に書いてあったのは,
You sometimes see something strange. But you can drink.だった。 このぶっとんだ意訳! 英語の試験でこれをやっても点数はもらえないだろうが, 英会話はこれでいいんだよね。
では,僕のジツワから。
来日した外国人研究者のA氏と一緒に勉強していたときのことだ。
そこへ事務員がやってきて,
先程,A先生に旅費の領収証にサインをしてもらったが, 当方の手違いで,この書類ではなくこちらの書類にサインをもらってしまったので, これにもう一度書き直してほしいということを伝えてほしい,と言うのだ。 自分の英語力ではこのややこしい状況を英語で説明できないと思ったのだろう。
そこで僕は,新しい方の書類だけを受け取ってそれをA氏に差し出し,
サイン・プリーズとだけ言った。 それで,問題なくうまくいった。
あなたは,「Z」をなんと読みますか?
マジンガーZやドラゴンボールZの例を引くまでもなく,
僕は「ゼット」と読んでいるけど,
最近は,[zi:]と読むらしい。
「ズィー」なら,アメリカ語ぽいけど,
ウチの院生はあっさり「ジー」と言うから,おかしい。
「じゃあ,A・B・C・D・E・Fの次はなんていうの?」って聞いたら,
全く同じ発音で,「ジー」と答えた。
せめて,自分の中では区別しておけよ!
「V」も僕は「ブイ」って読むけど, 最近は,「ヴィー」って言うらしいから, そのうちに,Bと同じ発音で「ビー」って言うヤツが現れるのだろう。
念のために辞書を引いたら,「Z」の読みは,
[zi:]または[zed]だった。
つまり,「ゼット」ではなくて「ゼッド」が正しいんだって。
これは知らなかった。昔から間違って伝えられていたということなのかな。
トリビアにでも送ってみるか。(^^)
[補足トリビア]
「ビーチパラソル」のことを「ピーチパラソル」と言う人がいるように,
日本語では有声音と無声音の区別が曖昧である。
犬はdogだから,当然「ドッグ」だが,これも無声音の「ドック」と間違える人がいる。
『人間ドック』の「ドック」や,『太陽にほえろ』(古!)での神田正輝の「ドック刑事」は
「犬」とは何の関係もありません。
うちの娘が無事デザイン系の大学に合格しましたー。(パチパチ)
先日,娘が久しぶりに帰省した時の話。
ゴロゴロしながら
「老後,どうしようかなー」
などと言っているので,
「まだ二十歳だし,そんなこと気にしなくていいよー」
と言ったら
「はぁっ?歳とか関係ねえし!」
とおこられてしまいました。
よく聞いたら,ロゴを考えてくる宿題が出ていたようです。
デザイン系の大学だと,そういう課題があるんですね。
この夏休みに,生まれて初めて人間ドックに入ったんだが, なんと!大腸の再検査を指摘された。 どうも便に血が混じっていたらしい。 こんなの痔に違いないと思ったんだが, 大腸癌が進行すると便に血が混じるとか書いてあるので, 癌も怖いし,再検査を受けることにした。
大腸の再検査には2種類あって, バリウムを尻から入れてX線撮影する「大腸透視」と, 尻からカメラを入れる「大腸ファイバー」だ。 どちらがいいのかよくわからんし,病院に訊いてもはっきりしたことは教えてくれない。 しかし,尻から液体(バリウム)を入れるのと,固体(カメラ)を入れるのなら, 液体の方が身体に優しいと思って,大腸透視の方にした。
胃透視と一緒のことなのだが (そもそもバリウムを飲んだのも,今回の人間ドックが生まれて初めての経験だった。 まずいとか重いとか噂に聞いていたが,それほどでもないね。 炭酸のほうがよっぽどまずかったよ。普段から,コーラもサイダーも飲まないものだから) , 大腸を空にして撮影するのだが,大腸は胃よりもずっと下にあるので, 前日は丸一日食事制限になる。 そして,朝,下剤を飲んで全部出してから,バリウムだ。 ガスを尻から入れるので,おならが出そうな感じだが, その前に腸の動きを止める注射を打っているので, ただ腹が張っているだけでむしろ気持ち悪いが,まぁすぐ終わった。
終わったら,「すぐにバリウムを出したほうがいいから,すぐにトイレに行きなさい」 と言われるが,上述の通り,腸の動きを止める注射を打っているので,便意もない。
そのまま検査結果が教えてもらえるそうなので,待合室で待っていたが, 病院というものは,例によって,長い時間待たされるものだ。 そのうちに,注射の効果が切れてきたのか,便意を催すが, 次に自分が呼ばれるかもと思うと,トイレにも行けない。 冷や汗をかきながら,待っているとようやく呼ばれて,結果を聞くと, なんと!!!!!!!!!!!!! 「8mmのポリープが写ってます」 だと!
家庭の医学書によると,ポリープが1cm大になると,癌の可能性だそうだから, かなりきわどい。 ということで,ずっとナーバスになっていた。 大腸ポリープの主な原因は食生活だそうだが,ここにポリープがあるかと思うと, アルコールや辛いものも刺激を与えそうで,気を遣ってしまって2kgも体重が減った。
で,2週間後,再々検査ということで,大腸ファイバーを受けた。 こちらは,前日の食事制限はないが, 当日の午前中に2リットルの下剤を飲んで,大腸を空にするのだ。 この下剤がプールの水のにおいがするので,とても飲みにくい。 しかも,1リットルも飲むとトイレに行っても, もう何も出なくて,このにおいの水が出るだけなので, 同じにおいの水をここからさらに1リットルも飲むのはホントにきつかった。 バリウムみたいに一般化してないから,飲みやすくする工夫が進化してないんだな。
しかも,この検査では,細胞を少しだけ採取して,悪性かどうかを検査するだけなのだと。 大腸癌の手術も内視鏡を入れて切り取るのだと聞いたから, 結局,切除するためには,後日また同じにおいのこの下剤をまた2リットル飲む羽目になるわけだ。 だから,「癌になりそうでもそうでなくてもいいから,今日,切り取ってください」とお願いしてみた。
この日,僕と同じ検査に来ていた人が後2人いたんだけど, 僕がそんなお願いをしたものだから,最後に回されてしまった。 最初の人は,20分くらいで終わって, 「ポリープが2つあったんで2週間後に検査結果を聞きにくるのだ」 と言っていた。 次の人は,なんと1時間以上もかかって,車椅子で出てきた。 「進行していたので,切除した」 と言っていた。
で,やっと僕の番だが,やはり20分くらいで終わってしまって,結果を聞くと, なんと!!!!!!!!!!!!! 「何もありませんでした」 だと! 「X線で写っていたのは,便のカスだったのでしょう」って…。
オレは大人だから,そのときは「よかったです」と言ったけど, 心の中では「ふざけんな」って思った。 これじゃぁ,最初のバリウムの検査はなんだったんだ!
教訓 | 再検査は,大腸透視ではなく大腸ファイバーを選択すべし。 |
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ある夏の夜のことだ。
真夜中に一人で起きていると,窓をコツコツ叩く音がした。
何かと思い,窓を開けると,すごい勢いで小さな物体が飛び込んできたぁー。
そして,なんと「それ」は部屋の中を猛烈なスピードでグルグル飛び回り続けた。
なんだか,突然のことでビックリしていたが, 冷静に観察すると,どうもコウモリのようだ。
なぜグルグルと部屋の中を飛び回り続けるのか分からないが,
コウモリは超音波を出して飛行しているので,石を投げても当たらない,
ということを聞いたことがあるのを思い出した。
しかし,見ていると,どうも同じ軌道を飛んでいる。
そこで,その軌道上にお盆を差し出してみた,
すると!! ゴツン!と音がして,そのままコウモリはお盆に衝突してしまった。
子供の頃から信じていたコウモリの超音波は一体なんだったんだぁぁぁ。
ガラスに頭をぶつけるハトの話を聞いたことがあるが,
コウモリがお盆にぶつかるなんて…。
部屋の中を探すと,部屋の隅でコウモリが気を失っていた。
こうしてじっとしているのを見てみると,
やっぱり野生の(←当たり前)コウモリだけあって,
こ汚くて,ネズミみたいで,気色悪い。
そこで,手元のモップで小突いて部屋の外へ追いやろうとした。
すると,突然,また目覚めてグルグル飛び回り始めたー!!
あんまり刺激して,セミみたいに小便でも飛ばされるとイヤだし, さっき小汚いのを見ているから,もうお盆は使いたくないし, そのまま外に飛んでいって欲しいのだが, 同じ軌道を飛び続けるのに対して,開いている窓はとても小さい。 偶然に部屋の外に行くようには見えない。
コウモリは洞窟の中によく住んでいるから暗いところを好む=明るいところを嫌う と考えて,部屋の明かりを全部つけてみようと思ったが, 窓を開けて明かりをつけると,虫が入ってきそうで,それもイヤだ。 仕方ないので,逆に,窓を全開にして部屋の明かりを全部消した。
すると,しばらく飛び回る音が聞こえていたが,やがてそれが止まった。
どこかに止まっているだけかもしれないし,出て行ったのかもしれない…。
することもないので,しばらくはそのままでTVだけをつけて見ていた。
寝るとき窓を閉めたが,朝になっても部屋で飛び回っている物体はいなかった。
子供の頃から信じていたコウモリは暗いところを好むということも, 事実ではなかったのか。2つの謎を残した事件だった。
先日,同僚と飲みに行った時の話。
夕方,西門に集合してタクシーで街へ繰り出すということだった。
飲んで帰ったらもう家で仕事をすることもないだろうし,
また翌日大学へ来るのだからと思って,研究室にカバンを置いたままにして,
自転車を西門近くの大学敷地内の職員宿舎前の駐輪場に停めて,手ぶらで西門へ向かった。
で,しこたま飲んで,夜中,再びタクシーで西門前に帰ってきて解散した。
酔っぱらって自転車に乗るのは飲酒運転で違反なのだが,
自転車を大学に置きっぱなしにするわけにもいかないので,
大学に戻ってきたのだ。
僕は宿舎前の駐輪場へ向かった。
しかし!,自転車が見当たらない!!
酔っぱらっているので,数時間前に自分が停めた場所も忘れてしまったのか。
仕方なく,片っ端から探してみたが,宿舎の駐輪場なんて大した大きさではない。
全部見たつもりだが,酔っぱらっているので見落としたのかもしれない。
何度も見てまわったが,やはり見つからない。
もうこの頃にはすっかり酔いも醒めてしまっていたので,
『酔っぱらっているので』見つからないのではない。
ひょっとして,不法駐輪として移動されたか。
でも,それなら貼り紙なりなんなり,なんらかの形跡があるだろう。
街灯の明かりでは小さなメモまで探し当てるのは難しいが,
何か残っていないかとまた隅々まで見てまわったが,やはり何もない。
これは困った。
しかしもう遅いし,とりあえず今日は歩いて帰るか,
と思って,ふと気づくと,手にはカバンを持っている。
あれっ,カバンは研究室に置いてきたはず…
ということは,一度研究室へ戻っているのか?
念の為,研究室のある6号館の前まで来てみると,なんとそこには僕の自転車が停まっていた。
要するに,
タクシーを降りてから,
宿舎前に停めた自転車に乗って6号館まで行き
5階の研究室まで上がってカバンを取り
歩いて宿舎前の駐輪場まで行って,
そこで「自転車がない!」と慌てていたということなのか?
酒を飲んで記憶をなくしたのは初めての経験だった。
僕の研究室の壁に恩師である飛田武幸先生の書(のコピー)が飾ってある。
「斯道無極」
と書いてある。『その道に極まりなし』いくら研究してもキリがない
という意味だと思うが,飛田解析という分野を創出し,その研究を
ずっとしてきた飛田先生の研究スタイルに合ったいい言葉だと思う。
僕も就職した頃から,自分だったら色紙に何と書くだろうと考えていた。
ずっとGauss過程一筋だけど,斯道無極というほど突き詰めて
やっている気はしない。せいぜい
「一意専心」
くらいか。古いテーマをいつまででもやっているという意味で
「温故知新」
というのもあるけど,これはあまりに普通すぎるか。
研究スタイルとしては,思いついたものをなんでもガンガン計算する
とかではなく,行けそうなもの,見込みがありそうなものを直感で選んで,
できそうなものだけしかやってないので,
これはある将棋棋士の色紙のパクリだが,
「直観精読」
というのもいいかな,
なんて考えていた。
最近,博士課程の大学院生の指導をしていて,あることを感じたのだが,
それをうまく表現する言葉が思いつかなかった。
ところがある日(
2チャンネルのネタで「○○はこの先生きのこるか」ていうのがあるけど
『先生』の対語で『後生』なんて言葉あるかな,と思って調べた時に)
偶然,まさにその感じにピッタリの四字熟語を見つけた。その言葉とは
「後生可畏」
である。(ここでは敢えて意味は書かないので興味のある人は調べて下さい)
今後もし色紙にサインする機会があったらこの文字を書くつもりだ。 いまだかつてサインを求められたことは一度もないけど。
小学校では,2×3のところを3×2としたら間違いだという教え方をされる
ことがあるらしい。
教育効果としてのことの是非は,教育理念の問題になるのでここでは避けるが,
それはともかく,
2+2+2は2×3と3×2のどちらが正解ということになっているのだろうか。
2+2+2は「2が3個」であって「3が2個」ではない。
つまり,「2が3個」は2×3なのか3×2なのかって話だ。
例えば,「リンゴが3個」は英語で,「three apples」だ。
そうすると,「2が3個」は「three 2s」になるから,
当然3×2と書く方が正解なのだろうと僕は思った。
一般に,数式は英語(正確にはラテン語?)の語順で書かれている。
例えば,「a = b」は「a equals b」と同じ語順であり,
日本語の「aは bに 等しい」とは語順が異なる。
ところが,小学校で教えられているルールでは,「2+2+2=2×3」なのだそうだ。 つまり,『数式は英語の語順』という原則ではない 別の理由でこの順序が規定されているというわけだ。 それは何だろうか。
(追記) 「2+2+2=2×3」というのは日本のルールで, ヨーロッパでは「2+2+2=3×2」なのだそうだ。 言語の特性にも依存する話なのかもしれない。
答えが『2+2+2』となる具体的な問題を考えると,
「2個のクッキーが載った皿が3枚ある。クッキーは全部何個ですか?」
「3台の車に2人ずつ乗っている。全部で何人ですか?」
「3回の小テストで全部2点だった。合計は何点ですか?」
などが考えられる。
で,それぞれの答えは「6個」「6人」「6点」であるが,この『単位』に注目すると,
問題の方では「2個」「2人」「2点」となっており,6と2は『単位』が同じである。
よって,それを先に書いて『2×3=6』とする,
というのが順序のルールなのであった。
では,なぜそれを先に書くのかというと,
割り算の場合を考えてみれば納得できる。
「6個のクッキーを3枚の皿に等しく分けたら,それぞれの皿のクッキーは何個ですか?」
「6人で3台の車に等しく分乗するとき,何人ずつ乗りますか?」
「3回の小テストで合計6点だったときの平均点は何点ですか?」
などの計算式はどれも『6÷3=2』であるが,
答えはそれぞれ「2個」「2人」「2点」で,
『6÷3』には「6個」「6人」「6点」が先に書いてあり
単位が一致している。
つまり,『掛け算も割り算も,答えと同じ単位になる数を先に書きましょう』というわけである。
小学生はいつも単位をつけて問題を解くということを考えれば,
この統一ルールはそれなりに意味があると言えるだろう。
(蛇足) 正確にはこれらの単位は「2個/枚」「2人/台」「2点/回」であるが,そこを正しく書けるなら, 掛け算の方も「2(人/台)×3(台)=6(人)」でも「3(台)×2(人/台)=6(人)」でもよいはず… という話になって,最初の理念の問題に戻ってしまう。
(追記)
割り算の場合,「6個のミカンを3個ずつ分けるとミカンをもらえるのは何人か」
というパターンもあった。この場合,答えは2「人」で,『6÷3』の6も3も「個」である。
正確には,「6(個)÷3(個/人)=2(人)」となっているわけで,これを包含除というそうだ。
となると,掛け算の順序を割り算と(単位が)同じとは一概には言えないので,
そう単純な問題ではなかった。
なお,本文で述べた掛け算の順序の説明の仕方は,サンドイッチ法と呼ばれているそうである。
いよいよ明日から,2005佐賀インターナショナルバルーンフェスタ が始まります。 稲の刈り取りの終わった佐賀平野を彩る秋の風物詩です。 今年佐賀に来た学生の中には,初めて見る人も多いと思います。 僕も佐賀に来たばかりのときは,非常に感激しました。 子供のような妙にワクワクした気分になります。
すでに練習飛行が始まっているようです。 早朝に,嘉瀬川方向(佐賀大学から見て南西の方角)を見ると, 数機のバルーンがぽっかりと浮かんでいるのが見られます。 毎年,土日は来場者でごったがえすので, 平日に行くことをお勧めします。 そういえば,つい数年前までは,学生を連れて見に行ったりしたものです。
モンゴルフィエノクチューンと呼ばれる夜間係留もいいですよ。 ただし,川風が非常に冷たいので,ちゃんと防寒対策をしていきましょう。 毎年,「バルーンを見に行って風邪をひいた」という話を聞きます。
昨日から中央通がライトアップされています。 来年の1月8日までの,5時半から9時まで点灯されているそうです。 ライトが消える時間が早い気もしますが, 散歩すると,冬の気分が盛り上がります。
ついに今年のバルーン大会も終わってしまいました。 今回は天候に恵まれず,中止続きでしたね。 かく言う僕も,土曜日の午後の競技を見に行ったのですが, 強風のため中止でがっかりしました。 天気はよかったので,そのまま河川敷で夜の係留飛行を 待つことにしたのですが,それも開始時刻直前に小雨が降り出し, これまた中止になってしまいました。 このようなことがあると, 予定していたイベントが普通に開催されるだけでも ラッキーなことなのだということを再認識しました。
そういえば,有明海のシチメンソウまつりにも行きました。 しかし,素人目にも色づきが悪く,やはり, 前々から決まっている(1日だけの)まつりの日と シチメンソウのきれいな時期が一致するのは 難しいものだと思いました。
バルーン大会もシチメンソウまつりも タイミングが悪かったということになりますが, やっぱり人生で一番大切なものはタイミングだということのようです。
前々回のコラムにも書きましたが, 佐賀市でもライトファンタジーが始まりました。 近くを車で通ると,携帯で明かりを撮影している人もいたりして, ほのぼのとした気分になります。 ところであの光,数年前から,LEDという新技術の明かりが 登場してきていることに気付いていたでしょうか。 従来のものより明るく,電気代も安く,熱の発生も少ないという利点があリ, すでに信号などはほとんどがこのタイプに切り替わっています。 ライトファンタジーでも,佐賀駅近くのカラフルでクリアなものが LEDだと思います。 皆さんは,従来のオレンジ色の光と比べてどう感じますか?
そういえば,リビングからオレンジ色の明かりが漏れている 家が最近増えてきました。インテリアの雑誌によると, これは温かみのある電球色の蛍光灯で, リラックスしたムードを演出するのに向いているそうです。 逆に,今までの青白い蛍光灯の光は 物をはっきり見せるので,勉強部屋などに向いているのだそうです。 部屋の機能に合わせて,いろいろな明かりを使い分けるという ことなのですね。
イルミネーションの光もLED一辺倒にしてしまうのではなく, 従来の明かりとの組み合わせで, より楽しい演出が可能になるでしょう。 何事も新しい技術ですべて置換えるのではなく, 従来のものと共存することで,より豊かな生活が築かれる のだと思います。
最近,小学生の男の子の間で 「ムシキング」というカードゲームが流行っています。 ちょっと前の「ビックリマンシール」とか「仮面ライダーカード」 のように,ただ何枚も集めるだけのものではなくて, お店のゲーム機にそのカードをスキャンさせて,遊ぶゲームなのです。 100円という値段が小学生や幼稚園児にとって,どれくらいのものなのか 分かりませんが,ゲーム機の前で 100円玉を何枚も握りしめて並んでいる子どもたちをみかけます。
先日,そのゲームをやってみましたが, じゃんけんに勝つと攻撃して,体力がゼロになると負け, という単純なゲームでした。 じゃんけんに勝ち続けさえすれば,弱くても相手に勝つことはできるわけです。 コンピュータのじゃんけんの出し方にはある程度のルールもあるので 初めての人でもそれなりに楽しめるし, 何回も遊んでいればカードがたまって新しい強い攻撃を出したりできるし, なかなか良くできたゲームだと思いました。
で,それの女児向けのゲームで「ラブandベリー」というのが出ていて, それが女のお子様たちばかりか,その母親たちにまで大流行だそうです。 カードを集めてパワーアップしたり,カードをスキャンさせたりは同じですが, 肝心のゲームの方は,昔でいえば「ダンレボ」, 最近でいうと「太鼓の達人」みたいなものです。 つまり,曲を知らないとクリアできないので, 初めての人には非常に厳しいゲームです。 しかもその曲は「ラブandベリー」オリジナル曲なのです。 言葉は悪いですが,あこぎな商売だと思いました。 しかし,ゲームやカードになじみのない女児や母親をも惹きつけたのですから, そうやって新しい購買層を開拓することが成功のカギなのでしょうね。
この連休に
夜の中州で関取を見かけました。
タニマチらしき人と一緒にクラブに入っていくところでした。
九州の人は力士を見ると冬が来たと思うそうですが
僕は愛知県出身なので
力士といえば夏です。
名古屋場所は7月にあるからです。
力士から季節を感じるという点では同じなのに
その季節が正反対だということが面白いと思いました。
オーストラリアでは
サンタクロースは夏にやってくるそうですが
やっぱり赤いコートを着ているんでしょうかね。
Tシャツ姿のサンタクロースというのもイメージし難いけど
オーストラリア人にとっては冬服のサンタクロースに違和感を感じるのでしょう。
自分の中で常識だと思っていることでも
他の人には常識ではないことは意外に多いです。
ひとつの視点にこだわらない柔軟な姿勢が
生き方にも学問にも大切です。
ちょうど桜が満開で綺麗ですね。
この桜,1週間くらいで散ってしまうのですが,
そのあとに桜の実の『さくらんぼ』ができないのを
不思議に思ったことはありませんか?
イチョウ並木の下には『ぎんなん』が落ちているのに,
桜並木の下に『さくらんぼ』が落ちているのを見ることはありません。
実は,この桜(ソメイヨシノ)は,
花が咲いても実ができないのです。
実ができないなら子孫を増やすことができないのではないか,
と思ったかもしれませんが,実際その通りで,
ソメイヨシノは種から生えるのではないのです。
ソメイヨシノは,観賞用に作られた木で,
元の木から枝を取り,他の木に接ぎ木することで,増やすのです。
つまりDNA的には,世界中のすべてのソメイヨシノは,
最初のソメイヨシノと同じものなのです。
今風に言えば,クローンということです。
だから,桜並木の桜は一斉に咲いて一斉に散るのです。
面白いですね。
もちろん,桜はソメイヨシノだけではないので,
それらは少し時期がずれて咲いたり,さくらんぼの実がなったりします。
佐賀大学でも,テニスコートの横「遥かなり十五畷」像の近くにある桜は,
秋にも咲く珍しい桜です。
覚えていたら,秋にも花見をしてはいかがでしょうか。